科学技術の農業に対する貢献

農業科学技術の分野では、中国と先進国との格差がたえず縮小しており、科学技術進歩の農業に対する寄与率は42%に達した。農業科学技術部門はバイオテクノロジー、ハイテク、基礎研究の面でいずれも大きな進展をとげ、植物細胞と組織の培養、花薬培養、単倍体育種およびその応用研究は世界でも先進的なレベルにある。両系法品種間交雑水稲、交雑トウモロコシの育種及び多熟栽培技術などの面での研究は世界の先進レベルに達するかあるいはそれに近づいている。ダイズの交雑優勢利用に関する研究にも重要な突破が見られた。1949年以来、農業分野の科学技術者はあわせて40余種類の農作物、5000近くの生産量の多い、良質で、耐性のある新しい品種、新しい組合せを育成し、主要な農作物の品種を4、5回も更新させ、更新することに、10%から30%増産することになった。現在、穀物の単位面積当り収量は4.82トン/ヘクタールに達している。

世界で「交雑水稲のドン」と呼ばれている中国の学者袁隆平氏の交雑水稲に関する研究成果は20世紀後半の中国水稲耕作史を書き変えるものであり、2003年に、袁隆平氏は、更に両系法品種間交雑水稲に関する研究課題を解決し、スーパー交雑水稲の二カ所の小面積におけるテスト栽培を成功させ、1ヘクタール当たり生産高がそれぞれ1万2112キログラムと1万2261キログラムに達した。現在、スーパー交雑水稲は広い面積でのテスト栽培へと向かっている。袁隆平氏の次の目標は、2008年までに1ヘクタール当たりの生産高を1万3500キログラムにすることである。

国の関連部門は相前後して火花プログラム(科学技術発展プログラム)、重要成果普及プログラム、豊作プログラム、燎原プログラムなど直接農村の経済建設を対象にした科学技術プログラムを企画、実施し、先進的な科学技術の成果が農村と農家に送り届けられ、農民の科学技術面の資質の向上を促す面で重要な役割を果たしている。

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