中国は熱分解方式で感染可能性のある医療廃棄物処理設備を外国から導入することになった。この処理設備の導入によって病院内部で医療廃棄物を処理することを促し、現在採用している埋蔵や集中的燃焼による処理法を逐次変え、廃棄物の二次汚染を減らすことが可能となる。

我が国の病院では平均して毎日１ベッドあたり1000グラムの廃棄物が出ている。中型都市は一日の医療廃棄物の排出量は平均40～70㌧に達し、一つの省における年間の医療廃棄物は9600㌧に達する。こうした大量の医療廃棄物に対して、衛生部は厳格な処理規定を制定している。現在我が国では医療廃棄物処理場の設置が普及しており、病院から処理場に運ばれてくる廃棄物を集中して燃焼している。しかし、燃焼では大量の有害ガスが発生し、輸送過程においても二次汚染の発生が免れない。そのため、アメリカや日本などの国ではだんだんと病院内部で医療廃棄物を処理するようになっている。

｢チャイナネット｣2004/10/22