北京の日々の生活ゴミは約1.15万トンに達する。現在、現有のゴミ処理施設に技術改造を施すと共に、2基のゴミ処理施設を新たに建造し一日当たり処理能力は600トン増加している。全市で17基のゴミ処理施設を稼動して処理に当たっており、既に91.3%に達している近郊地区のゴミ無害化処理率は、今後93%にまで向上する見込みである。
北京市の医療廃棄物は一日あたり40余トンにもなる。新型肺炎(SARS)発生以前は、全市の医療廃棄物処理能力は10トンに満たなかった。SARS危機以降、市は薄弱な医療廃棄物処理能力に対して適切に対応し、医療廃棄物集中処理施設の計画建設にとりかかった。来年完成する医療廃棄物集中処理施設2基により、一日当り処理能力は65トンに増強される。
飲食物廃棄物処理問題を解決するため、市は2008年以前に4基の飲食物廃棄物集中処理施設を建設する予定で、今年中に大興飲食物廃棄物処理工場、董村飲食物廃棄物処理工場(一日あたり処理能力220トン)の完成に向けてできる限りの努力をはらっている。
市内8区にはすでに10基の糞便集中処理施設があり、基本的に処理需要を満足させている。現在、郊外衛星都市の糞便集中処理施設建設を急いでおり、今年は処理率40%を、2008年までには80%を達成する予定である。
市財政特別支出金7000余万元を利用して、各区(県)廃棄物密閉化業務を推進し、廃棄物密閉化管理範囲を環状6号線以内及び周辺平原区にまで拡大すると共に、生活ゴミ管理の専業化、収集、運搬密閉化、無害化処理を大々的に推進する。今年は、1200ヵ所にゴミ収集密閉化ステーション(室)を建設する計画である。
そのほか知るところによれば、全市の公衆トイレはすでに1700余ヵ所に達しているが、2004~2008年に2000ヵ所のトイレを新設或いは改善し、歩行者が5~10分以内にトイレを見つけられるよう努力しているということである。
「チャイナネット」2004/10/27