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お金や国籍より愛――変わりつつある国際結婚

いわゆる国際結婚とは、中国国籍の市民が外国国籍の人と結婚することを指す。中国本土の人が中国の台湾・香港・澳門(マカオ)の人と結婚する場合も「国際結婚」と呼ぶようになった。

中国が改革開放政策を実行する前、国際結婚はきわめて珍しかった。改革開放以来、国際結婚は日に日に増え、報道によると1996―2002年の間、上海で登録された国際結婚は2万1千組以上で、毎年平均3000組の割合だった。現在の上海も新婚カップル100組中、3組は国際結婚カップルで、中国で国際結婚の最も多い都市になっている。上海のほか、辺境地域を含む中国の他の地方でも、国際結婚は相当の数に上る。

ここ数年の国際結婚を見てみると、際立つ特徴が一つある。それは主に中国大陸部の女性が外国や台湾・香港・澳門の男性と結婚するケースが多いということだ。つまり、中国人新婦と外国籍新郎のカップルが多いということだ。その上、中国人新婦は若く、外国籍新郎は年長というケースが多く、新郎がかなり年を取っているケースもある。また上海を例にするが、中国人新婦と外国籍新郎の年齢差が10歳半はあるという。

どちらが男で、どちらが女で、どちらが年を取っているか、どちらが若いかというのは、国際結婚において重要な問題ではない。大切なのは愛情があるかだ。このような国際結婚で、夫婦双方が完全に愛情がないとは言えない。しかし結婚において男性側に明らかな優位、つまり外国籍の身分と経済条件があるようだ。しかし、中国の国際結婚は変わりつつある。人々の観念と行動も徐々に普通のことになっていく。報道によると、ここ数年は年平均300人の上海の男性が外国籍の女性と結婚している。広州では、国際結婚において新郎が中国人の割合が30%という。1999―2001年の間、新郎が中国人の国際結婚が、全国の国際結婚の総計のうち8.5%だったのが11.3%まで上がった。もう一つ別の変化は「年長の新郎と若い新婦」のカップルが少なくなってきていることだ。上海市民政局の統計によると、2002年上半期、上海の国際結婚カップルの年齢差は平均して5歳。その上、結婚後もカップルが中国にとどまるケースが増えてきた。

中国の発展、中国と先進国の貧富の差の縮小、中国人の海外出国が簡単にできるようになったこと、外国人が中国へ簡単に来れるようになったことで、中国人の視野が広がって世界を見ることができ、愛情が結婚の基礎であることをいっそう理解するようになっている。中国人の結婚観に変化が生じている。経済的条件や外国籍の身分はそれほど魅力的なものではなくなり、国際結婚を含めて愛情があるからこそ生活が保障される結婚が、中国で徐々に増えてきている。仲睦まじく末永く結ばれることこそ、新郎新婦の幸せであり、中華民族の幸せなのだ。

「人民網日本語版」2004年11月5日

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