衛生部政策法規司の劉新明司長はこのほど南京で記者会見し、医療機関を将来、政府所管の医院、非営利型医院と営利型医院など3つの機能をもつ体制に類別する考えを表明した。
この中で劉司長は「医療は多くの市民にとって基本的な要望であるため、政府が主導していかねばならない。医療サービス上、自然に形成されてきた医院の独占性、医師と患者双方の立場の不平等性、情報の非整合性といった問題が存在しているため、今後、都市の医療・衛生体制を改革するに当たっては、市場化することは全く念頭になく、また民営化でもなければ、ましてや私有化でもない」と強調。
さらに劉司長は「将来、都市の医療サービスシステムを調整して、大病院と地域密着型病院から構成される2層体制を構築していく必要がある。一般的な疾病については、その70~80%を地域の病院で解決できるようにすると同時に、現行の分類された医療機関の管理を調整して、非営利・営利型医院の分類方法を改めることも必要だ」と指摘した上で将来、(1)政府が所管するとともに新設する医院(2)非営利型の医院(3)営利型の医院――の3機能を有する体制に類別していく考えを示した。
また劉司長は「医療機関については、政府所管医院が主導すべきであり、衛生事業の公益性を代表する非営利型医院とともに衛生サービスシステムの中核を担うようにする。補完的な存在である営利型医院に対しては、中核医院とは異なる政策を制定していく」との方針を明らかにした。
「チャイナネット」2004/11/08