先般開催された「中華看護アカデミー」の95周年記念行事の席で明らかにされたところによると、中国の600万人の医療従事者の中で、看護婦はわずか126.6万人で、千人当たりの看護婦数はわずか1.0人となり、これは世界で後ろから三番目である。当面、中国の病院における病床と看護婦の比率は1対0.4に達するとが要求されているが、数多くの病院は26年前に設定されたこの基準にも達しない状況である。中国衛生部医療政策司看護処の郭燕紅処長によると、前述の基準に達する病院はわずか10%だが、欧米の先進国では、病床と看護婦の比率は1対2、ひいては1対3となっている。つまり、千人あたりの看護婦は中国の3倍の3.0人ということである。
協和医学大学看護学院の王雲峰院長は「中国には大学卒の看護婦は一割にしか達しない。多くの人は『医療を重視する一方、看護を軽視する』という正しくない考え方を持っている。実は、患者にとって看護は治療よりずっと重要である。なぜなら、看護は病症の全過程に貫かれるものであるからだ。しかし、病院では看護婦が足りないため、看護婦たちにとって、多くの仕事をこなす暇がないようになっている」と語っている。
近年以来、中国は看護の教育に力を入れており、2003年の時点で、高等看護教育を受けた卒業生はすでに5万人を超えることとなっている。
「チャイナネット」 2004/11/17