トルガト税関はコズルスコルクズ自治州ウチャ県の管轄下にあり、中国とキルギス国間の通商の窓口であり、中央アジア、南アジア、西アジア、ヨーロッパ諸国へ通じる重要なルートでもある。
トルガト税関はトルガルト峠に位置しており、東経75º23′、北緯49º30′、海抜は3795メートル、気候と自然条件が極めて厳しい。アトシュ市までは170キロ、カシュガル市までは165キロ、ウルムチ市までは1630キロ。向こう側の税関はキルギス国のトルガルト税関で、キルギス国のナレン州の管轄下にあり、首都ビシュケイクまでは400キロ、中国のトルガト税関までは12キロ。
中国の漢の時代から、トルガトがすでにシルクロードの交通の要衝であった。トルガトでの通商は1881年に始まった。20世紀の初めごろに、税関はすでにオープンしていた。1993年12月13日、税関の通商・貿易が復旧した。トルガト税関は通年オープンしており、年間貨物10~20万トン、旅客10万人の通関が可能。
トルガト税関は海抜が高いところにあり、気候も寒く、酸素と水が不足しており、そいて開発可能の土地面積も小さく、発展のスペースが限られており、国境貿易の発展に不利なところであったため、中国政府の認可を経て、税関の管理機構は1995年11月に税関から120キロ離れたところにある下側のトパに移転することとなった。トパは、東経73º33′~75º36′、北緯39º45′~39º46′、海抜2000メートルで、平坦な地形で、交通も便利で、東側はアトシュ市まで62キロ、北側はカシュガル市まで57キロ、南側はホンチラフ税関まで444キロ。
1993年、税関の移転後、トパートルガト間で112キロのCクラスの砂利道がつくられ、同時に検査ホール、オフィス棟及び貨物貯蔵施設もつくられた。
中国とキルギス共和国、カザフスタン共和国、トルクメニスタン共和国、ウズベキスタン共和国の5カ国の貿易のニーズ及び国際自動車連携輸送の合意に基づき、トルガト税関は第3国にもオープンすることとなった。2002年のトルガト税関経由の出入国人数は2.6万人、通関車両は1.22万台、輸出貨物は14.2万トン。
「チャイナネット」2004年11月23日