テレビ・ラジオなどを通じた農村部の人材育成活動を進める「中央農業広播電視学校」の指導チーム会議が23日に開かれ、農村における現代型遠隔教育の公共プラットフォーム構築計画が発表された。プラットフォームは農業部、教育部、中国共産党中央組織部、財政部、国家発展改革委員会など23部門の連携により、中央農業広播電視学校に依託する形で構築される。
中央農業広播電視学校は、発足してからの20年余りで、世界最大の農村遠隔教育機関に成長している。すでに約3千校・2万3千クラスの規模に達し、教職員4万6千人が勤務する。ラジオやテレビ、インターネット、視聴覚(AV)教材などの教学手段が整い、広大な農村地域を網羅する教学システムを構築している。これまでに農家のべ1億2千万人を対象に実用的な技術研修を実施し、人材800万人余りを育成した。
「中央農業広播電視学校」指導チーム代表を務める農業部の杜青林部長は、「中国の農村人口の就学期間の平均は7年に満たない。一方、先進国の平均は12~14年に達している」と指摘する。
中国では非識字者・半非識字者の92%が農村に分布する。科学技術に関する素養が低いため、農家は新技術を取り込む能力が弱く、農業の生産効率の向上を厳しく制約している。同校はこのため、農業の生産増と農家の収入増という、農業・農村の経済発展における中心的任務を重点課題に据え、先進的な農業実用技術の広範囲への普及を進め、大規模な研修を実施し、実用技術を持つ農村の人材を育成している。
「人民網日本語版」2004年11月24日