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憧れは北京・上海だが… 大学生の就職、選択はシビア

中国では現在、2005年の大学卒業見込者と大・中規模の企業を対象とする「オンライン求人ウィーク」が開かれている。教育部の運営する大学卒業生向け就職情報サイトによれば、大学生の志望先に関する意外な実態が明らかになっている。インターネットを利用して就職活動を進める学生を対象としたアンケートでは、「就職したい都市」の人気第1位は北京でも上海でもなかった。また希望職種の第3位には、不人気とされる「教師」がランクインしている。

大学生の「就職したい地域」の上位ランキングは昨年、北京、上海、広東――の順だった。一方、今年は北京は5位、上海は13位に転落。代わって上位に浮上したのは2位の広東省、3位の江蘇省、4位の山東省で、最も多かった回答は「特に限定しない」。希望する就職先の都市について「限定しない」と答える学生は57%に上る。

同サイトの担当責任者の1人である、教育部教育管理情報センターの余艦所長はこれについて、「多くの学生にとって、北京や上海への就職は今も一番の理想だ。しかし、実際の就職活動で履歴書を送付する時になって考慮するのは、地域だけでなく企業自身の要素だ」と話す。北京の企業は卒業生に対する条件が厳しく、募集数も少ないという。

大学生が応募を希望する職種にも変化が見られる。営業、業務開拓、市場計画、電子などの分野が引き続き人気を保つ一方、昨年はトップ10にも入らなかった「教師」が3位に浮上している。余所長はこれについて、「職業の安定性への注目度が高まっているという、明確な傾向が出ている」と分析する。教師という職業は比較的安定しており、社会的地位や収入も以前よりは大幅に向上している。中学校や高校での教職を希望する大学院生や、幼稚園の教諭を希望する大学生も多くなっているという。

「人民網日本語版」2004年11月30日

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