月琴は阮から進化してきたもので、民間に広く伝わり、演劇、寄席演芸の伴奏および独奏、器楽合奏によく使われ、京劇では、京胡、京二胡とともに三大主流楽器と称されている。中国南西部のイ族は月琴のことを弦子といい、弾きながら歌ったり踊ったりする際によく使われ、労働、祝日と若い男女の社交活動の中でよく使われる楽器である。
月琴の共鳴箱は、たいていは木製、円形で、八角形、六角形のものもある。上から下まで10ないし12の音階があり、弦を4本張り、2セットに分けられ、いずれも音階を同じものにし、5度の調子を構成する。撥弾という奏法を使う。主な演奏手法として、打指、帯音、揉音があり、音色は軽快で明るい。改造後の月琴は、琴首の幅を広くし、音階を24位に増やし、半音を並べ、自由に調子を変えることができ、弦はナイロン鋼糸を使用している。音色は軽快かつソフトである。
「チャイナネット」2004年12月