琵琶(びわ)  
 

昔から中国で使われていた弾奏弦楽器の一つである。新中国成立後、琵琶の演奏技術は飛躍的発展を遂げた。絹糸の弦は鋼線の弦またはビニール線で包まれた鋼線の弦に改められた。琴柱は31(6相25品)に増え、12の半音があり、12の調子の変換が可能であり、音域と音量は拡大され、音色は明るさを帯びるようになり、表現力も向上した。琵琶の形態・構造は主に頭部、頚部、腹部からなっている。頭部は琴頭、弦槽、弦軸からなり、頚部は山口、相、琴枕、琴頚からなり、腹部は品、面板、複手、琴の背中、琴の弦からなる。

琵琶演奏のテクニックは単音技法(弾、挑、勾、抹、剔、泛〔倍音〕など)、双音技法(双弾、双挑、摭、分、扣など)、加音技法(掃、払、扣双、三分、三摭、三扣、双分など)、持続音技法(揺、滾、輪、吟、猱、推、拉、擻、帯、打など)、匯組指法(勾控、摭分、摭掃、夾掃など)、特殊技法(煞弦、絞弦、並弦、拍、提、摘など)の6種類に要約することができ、あわせて70種以上ある。

著名な伝統的琵琶曲の十三首セット曲には「海青拿天鵝」(ガチョウを捕える海青)、「陽春古曲」、「十面埋伏」(十面の待ち伏せ)、「覇王卸甲」(よろいを脱ぐ覇王)、「夕陽簫鼓」(夕日と簫・太鼓)、「満将軍令」、「漢将軍令」、「平沙落雁」、「月児高」(天上にかかった月)、「陳隋古曲」、「普庵咒」、「塞上曲」、「青蓮楽府」がある。

「チャイナネット」2004年12月