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胡錦涛国家副主席が野中広務氏らと会見

胡錦涛国家副主席(中国共産党中央政治局常務委員)は5日午前、河北省の北戴河で、自民党の野中広務元幹事長ら与党3党の訪中団と会見した。

この中で胡副主席は「双方の政治家が両国関係や共に関心を寄せる問題について常に誠実な意見交換をすることは、両国関係の健全な発展にとって極めて重要だ。前世紀には不幸な時期があったが、両国の指導者および各界の有識者が共に努力した結果、中日国交正常化が実現し、その後およそ30年間、中日関係は大きく発展した。これらの成果は、何世代にもわたる両国国民の努力の成果であり、また苦労の賜物であるとも言え、一層大切にしなければならないものである」と述べた。

胡副主席はまた、中国共産党と中国政府は中日関係を重視しているとしたうえで、「中日両国は『歴史を鑑(かがみ)に未来に向かう』という精神、中日共同声明、中日平和友好条約、中日共同宣言の原則に立って、戦略的、歴史的見地から両国関係を大局的に捉え、妨害を排除し、障害を克服して新たな友好、協力関係を切り開くべきだ」と、日中関係の長期的な安定に期待を表明した。

胡錦涛副主席は、野中元幹事長らを始めとする日本側関係者が、長期にわたって両国間の友好関係を促進するために積み重ねてきた努力を高く評価し、「両国の政党や政治家は、中日関係の健全、長期的、安定的な前進に向けて貢献できるよう引き続き努力しなければならない」と強調した。

野中元幹事長は、「相互に信頼しあう両国間の友好関係はじつに得がたいものである。両国の歴代政治家は中日友好のために積極的な役割を果たし、大きく貢献した。日中関係の発展をさらに推進することは、若い世代の政治家が担う大きな責任である」と語った。また今回の訪問に同行した、日本の未来を担う若い政治指導者らが伝統を引き継ぎ、両国の相互信頼や隣国としての友好関係を維持・促進し、世代を超えた両国の友情を築いてほしいと述べた。

 2001年8月6日

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