今世紀50年代、二胡を改造してできたものである。構造は二胡と同じで、形はやや大きい。琴竿は86センチ、琴の上部には竜の頭あるいは月の形が彫られている。琴筒はより大きく、たいてい円形を呈し、長さは15センチ、前の口の外側の直径は10.5センチで、ウワバミ皮をかぶせ、後ろの口には音窓があり、前が八角形、後ろが円形、あるいは拡音筒のついた中胡もある。
鋼絲弦を張るもの。琴弓の長さは75センチ。今世紀70年代に改造を経て楕円型・平たい八角形琴筒の中胡が開発された。調弦は二胡より4、5度低く、常にg、d1あるいはa、elに調弦し、低8度に調弦することもある。音域は二つの8度以上。江南竹絲、広東音楽などの器楽と楽団の合奏あるいは越劇の伴奏に使われ、独奏にも使われる。民族楽団の中で中音楽器に属し、楽団の音響を重厚、雄渾なものにする役割がある。
「チャイナネット」2004年12月