「天下第1の関」と呼ばれる山海関。河北省秦皇島市から東北へ15キロほどのところに位置する。明代に築造された長城の東の起点。明代洪武十四年(1381)に、大将軍だった徐達が防護を目的に築いたとされる。北部は燕山を背にし、南部が渤海に望んでいることから、「山海の関」と呼ばれるようになった。城壁、長城の東の起点が竜のように海に突き出た「老竜頭」、長城の築城の駆り出された夫を
亡くし、号泣して長城を崩落させたとの伝説が残るその妻「猛姜女」を祭る廟、懸陽湖、燕塞湖など、景勝地は多い。
老竜頭は、山海関の城壁から南へ4キロのところ、渤海に面した海岸に位置する。石を積み重ねた長城の高さは約10メートルで、海中に突き出ている部分は20メートル余り。その姿は巨大な竜を彷彿させる。竜の頭部に建つ澄海楼は、清代の康煕帝と乾隆帝が祭祀を行った後に大洋を望み、飲酒しながら詩を詠んだところだという。
「チャイナネット」2004年12月3日