新疆ウイグル自治区林業局によると、自治区内の天山とアルタイ山における天然林の伐採は来年から全面的に停止され、それを保護することが決まった。森林に響き渡る伐採の音はこれから思い出の中に残るものとなるであろう。
新疆の域内には崑崙山、天山、アルタイ山の3つの山脈がタリム盆地とジュンガル盆地の2盆地を挟むように存在している。この地域には原生林が生い茂り、そのなかには非常に珍しいトウヒなどの木が広い範囲に生えている。既存の天然林は新疆の80%以上の水源を涵養するものとなっている。これまでの過度の伐採により、水源地の原生林は萎縮しつつある。
国の天然林保護プロジェクトの実施以来、新疆では200万ヘクタール近くの天然林が保護の対象となった。プロジェクト実施当初において、新疆の伐採量は年間30万立方メートルから8万立方メートルまで減った。それと同時に天山とアルタイ山では原生林の回復や再生のプロジェクトも着工され、10年間をめどに33万ヘクタールあまりの林地ベルトをつくり、はげ山を再び緑化することを計画している。
天然林伐採の全面停止後、自治区は人工植林や山を封じての育林への取り組みの度合を大きくし、牧畜地では輪牧や生態系保護のための移住措置を講じ、一部の重点保護区では住民と牧畜を段取りを追って移転させることを計画している。
「チャイナネット」2004/12/06