北京市人民代表大会常務委員会はこのほど開いた第17回会議で、『北京市実験動物管理条例』を採択した。同条例は来年1月1日に施行。これにより、動物実験室の倫理審査が実施されることになる。
同条例は、動物実験に従事する団体は専門家を配置し、動物実験を管理する機関はその管理に責任を担うとともに、倫理面の審査を行わなければならないと規定している。
同条例はまた、動物実験に従事する団体や個人に対し、動物を愛護し、生物の安全を保障するとともに、環境汚染の防止に努めるとも規定。実験用動物については、等級や品種ごとに基準を設定し、それに基づいて、それぞれの環境・施設で分別管理を徹底させるとともに、検査に合格した飼料や飼育用ケース、敷物類などを使用するよう求めている。
国際慣行の倫理基本原則を参照し、わが国の医薬・衛生方面の現状と傾向に配慮しながら、研究プロジェクトでの動物の取り扱い状況を審査したうえで、報告書をまとめる方針。
「チャイナネット」2004年12月9日