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天安門広場


北京と言えば、まず思い浮かぶのが天安門。こがね色の瑠璃瓦、ベンガラ色の城壁、護城河といわれるお堀の白い大理石の欄干が印象的な城門は、北京のシンボルでもある。中央の門の上部には中国の初代国家主席毛沢東の像が掲げられ、楼閣の上部には国章が飾られている。現在は一般公開され、城門に登って、天安門広場を見渡すこともできる。

天安門は1417年(明の永楽15年)に築造され、承天門と名付けられた。その後、明の末期に焼失し、清の順治8年(1651年)に改築され、現在のように拡充され、その名も天安門と改称され、現在に至っている。

城楼は高さが33.7メートルもあり、高大な赤色城壁の上には5つのアーチ形の門があり、上には9つの"重檐歇山"型式の城楼がある。これは皇帝の「九五之尊」(九五は帝位を表す)を象徴するものである。赤い柱に黄色い瓦、華麗な色彩で壮麗に聳えている。城の壁の下の前後には一対ずつの「華表」が立っており、門の前には「金水河」、そして河に跨がる五本の漢白玉の橋がある。

明、清の時代には皇帝の即位や皇后の冊立と言った重要な行事の際にここで詔書を発布した。有名な五・四運動は1919年にここで起こった。1949年10月1日、毛沢東が城楼の上で中華人民共和国の建国を宣言して以来、天安門は中国のシンボル的存在になっている。

 毛沢東主席の肖像が掛かっているこの天安門は全中国を代表する顔のような存在である。その荘厳、厳粛、壮大な城楼の形は中国の国章にもあしらわれている。

 天安門広場は都市の広場としては、世界の著名都市の中でも最大規模の広場である。南北方向の長さは880メートル、東西方向の長さは500メートル、面積は44万平方メートル。毎朝、荘厳な五星紅旗が旭日が昇ると同時に掲揚され、夕日が沈むと同時に降ろされる。

広場の北側には天安門、西側は人民大会堂、東側に中国歴史博物館と中国革命博物館、南側は人民英雄紀念碑と毛主席紀念堂。そして毛主席記念堂の南側は正陽門となっている。天安門の両側には中山公園と労動人民文化宮がある。これらの建築物はいずれもその特有の魅力で、無数の内外観光客を引きつけている。1998年秋から大がかりな補修工事を行われ、1999年の建国50周年には一新した姿で再度デビューした。

「北京の観光」により 2004年12月



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