福建師範大学社会・歴史学院の二年生の学生たちはこのほど福州市のある小学校と大学区で「中国伝統文化をめぐって」をテーマとするサンプリング調査を行った。結果、大学生たちの間では伝統文化に対する意識が薄弱で、小学生の文化的傾向には西洋化が目につくようになった。20%以下の小学生が料理を食べる時に中国料理を選び、文房四宝(筆、墨、紙、すずり)は何かを知っている小学生がわずか25%であった。このサンプリング調査を行った目的は、中国の伝統文化の喪失について、人々の注意を促すことにあった。
祝日について、「国際児童デー」のほか、子供たちが最も好きなのはクリスマスであり、春節(中国の旧暦のお正月)、中秋、国慶節を選んだ学生はそれぞれ33%、14%と12%であった。飲食についてはわずか12%の学生が料理を食べる時に中国料理を選び、51%の生徒がケンタッキー・フライドチキンやマクドナルドを選び、26%の生徒がビーフ・ステーキを大好物としている。「最もすきな歌」を選んだ際、英語の歌を選んだ学生が最も多く、37%を占めたが、わずか20%の学生が中国大陸部の古い歌を選び、28%の学生は国歌の曲名さえ知らなかった。中国の伝統文化のうち、「座右の銘」は何のことかを知らないものは38%に達し、「座右の銘」はないと答えたもの31%。文房四宝(筆、墨、紙、すずり)がなにか知っているものは25%、書道をたしなんでいるものはわずか39%であった。大学区で行われた中国の伝統文化についてのサンプリング調査の結果、調査を受けた大学生たちの伝統文化への理解の不足が明らかになり、興味を示さず、伝統文化を重んじる意識は薄弱となっており、4割の大学生が伝統文化の将来を楽観視していないことが明らかになった。
「チャイナネット」 2004/12/22