中国初の玩具(おもちゃ)をテーマとする博物館がこのほど江蘇省の揚州市で棟上げを完了した。全国でひとつしかない玩具博物館はまもなくオープンすることになる。博物館は中国玩具協会が提供した世界各地の玩具及び工芸品を収蔵し、参観者の見学や研究者の学術研究に供する。
揚州は全国で知られる「玩具の里」で、1963年から縫いぐるみの玩具の生産を始め、従業員数はすでに10万人に達し、年間の輸出額は15億元を超えている。しかし、「玩具の里」ではこれまで「市(マーケット)」はあるが、「施設」が無く、他の地の国内市場でも揚州産の玩具はあまり見かけられず、観光スポットの露店でときどき目にするというありさまであった。その原因の一つは、揚州には展示、取引、物流を一体化した玩具の専業市場が無いことにある。そのため、昨年、浙江省の商人が3億元を投資して揚州開発区の江陽工業パークに五亭竜国際玩具城を建設することになった。玩具城の敷地面積は12㌶、建築面積は18万平方㍍。完成後は全国最大の玩具取引センターとなる。
世界各地の玩具を展示できるため、揚州市は玩具城の内部で面積5500平方㍍のユニークな博物館を開設した。この博物館は国内初の玩具をテーマとしたもので、古今東西の珍品玩具を収蔵、展示し、国や地方の玩具協会から寄贈されたさまざまな珍しい玩具以外に、一般の人々からも収蔵品を募っている。
業界関係者は、玩具城の建物は揚州市のランドマークとなるだろうと語っている。
「チャイナネット」2004/12/27