外交部の劉建超報道官は30日の定例記者会見で、中国政府はスマトラ沖地震の被災国への追加支援を決定したと発表した。物資や資金の援助を大幅に増やし、救助チームと医療チームを派遣する。
劉報道官によると、中国政府は津波が発生した26日、被災国に支援物資や現金など総額2163万元相当を輸送することを発表。災害状況の深刻化、特に被災国の国民が巨大な損失を受けたことから、外交部の李肇星部長は29日夜に財政部、商務部、衛生部、地震局、軍隊の担当責任者による緊急合同会議を開き、今回の追加支援を決めた。
劉報道官によると、中国はスリランカに1千万元相当の支援物資を輸送し、29日にすでにコロンボに到着した。インドネシアへの第1便500万元相当の支援物資は、30日午後に広州を出発し、同日夜に北スマトラ州に到着する予定。
このほか中国政府は30日、インドネシア政府の請求に応えて、中国地震局の趙和平副局長率いる中国国際救援チーム(医療救護チーム、地震専門家、救難専門家など計35人)を派遣することを決定した。チームは民間航空のチャーター機で被災状況の最も深刻なインドネシアの被災地域に向かい、国際人道支援を行い、現地政府と協力して医療活動、疫病対策活動、救助活動を進める。
「人民網日本語版」2004年12月31日