上海市長寧区でこのほど、人民政治協商会議（政協）の第11期第3回会議が開催され、11日に終了した。同会議では、初の試みとして外国人9人の傍聴を受け入れた。9人は日本やドイツ、フランス、デンマーク、トルコなどの出身で、いずれも「中国通」だ。

政協会議の外国人傍聴の受け入れは、長寧区政府が慎重に検討した上でようやく決定した。長寧区政協会議の担当者によると、昨年12月の会議で、同区対外経済貿易委員会の主任が「上海で生活する外国人として、上海の風土にはなじみがあるが、政府の公開業務についてはあまり知らないので、政府の会議を傍聴したい」というデンマーク人の意見を伝えた。同区に暮らす外国人は上海市全体の4分の1を占めており、同区には外国人にとって住みやすい開放的かつ現代的なエリアが形成されている。同区による審査の結果、申請者から9人が選ばれ、同会議の開幕式・閉幕式の傍聴が認められた。

傍聴に参加したトルコ人代表は、都市交通の改善に興味深げだ。記者に「機会があれば、都市交通の具体的な改善プランを提案してみたい。交通は世界の大都市に共通する課題で、人為的なマイナス影響を避けることが市民の交通の便を改善するカギになる」と語った。

「人民網日本語版」2005年1月13日