在インドネシア中国大使館の譚偉文参事官は17日、インドネシアのメディアが「中国からの救援食品は期限切れ」と報じた問題について取材に応じ、次のようにコメントした。
中国の対インドネシア救援食品の品質は信頼できるもので、何の問題もない。「期限切れ」との報道は、中国の食品包装規定に対する認識不足によるものだ。一部の人々が別の目的で取り上げた可能性も排除できない。
中国政府は一貫して、個人の信教の自由を高く尊重してきた。中国国内でも多くの人々がイスラム教を信仰しており、その信仰と生活習慣は十分に尊重されている。中国政府はインドネシアの80%以上、特にアチェ地区の人々がイスラム教徒であることを十分に理解している。中国からの援助物資はいずれも、可能な限りの最良品で、しかもイスラム教の規定に合ったものだ。
食品の包装には中国式に、生産日と賞味期限を明示している。インドネシアのように賞味期限だけを記しているのではない。今回の対インドネシア救援食品に記された生産時期は大部分が2004年12月で、賞味期限は24カ月または180日だ。
問題の報告を受け、私は直ちに現場へ行き、中国からの救援食品がすべて新品で何の問題もないことを確認した。現場のインドネシア税関・空港関係者に説明も行った。さらに、サンプルを持参して北スマトラ省薬品食品監督局局長や北スマトラ省政府事務局長と会見し、説明を行った。両氏はこれを理解し、疑念が払拭されたとして、中国からの食品をアチェへ輸送するよう指示した。中国大使館はテレビ・声明・記者会見などを通して、インドネシアの人々へ説明した。誤報を伝えたメディアも、すでに多数が訂正の報道をした。
中国からの第4次援助物資はすでに被災者のもとに届けられ、インドネシアの救援と復興に貢献している。
「人民網日本語版」2005年1月18日