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「法輪功」焼身自殺事件、獄中の3人を取材

4年前の旧暦の大晦日に当たる2001年1月23日、邪教組織「法輪功」のメンバーを名乗る狂信者7人が天安門広場で焼身自殺を図る事件が起き、世間を騒然とさせた。同事件で2人が死亡し、3人が重傷を負った。

死亡したのは母娘で焼身自殺に加わった劉春玲さん、劉思影さんの2人。重度の火傷で、手当を受けたが相次いで死亡した。有罪判決を受けた王進東、劉雲芳の2人は現在、河南省鄭州市の刑務所で服役中。顔全体に火傷の跡が残ったカク恵君さん、陳果さんの母娘と、劉葆栄さんに対しては河南省開封市で長期的な更生教育を行うなど、適切な措置が取られている。

国務院新聞弁公室の手配により、人民日報、新華社、香港文匯報、米国のAP通信、CNNなどからなる合同取材チームは18日、鄭州で服役中の王進東、劉雲芳、薛紅軍(焼身自殺事件の計画者)の3人を取材した。

王進東は、「法輪功と李洪志(法輪功組織のリーダー、指名手配中)に対する気持ちは、『恨み』の一言に尽きる」と話す。自分が当初「法輪功」を狂信し、自殺や殺人に至ったことに、まだ恐れを感じるという。

李洪志容疑者のマインドコントロールの下で焼身自殺事件に関与した劉雲芳は、「ライターで火をつけようとしたあの瞬間、警察に助けられなければ私は終わっていた。王進東、カク恵君、陳果の3人のように、変わり果てた姿になっただろう」と話す。事件後、李洪志容疑者が7人を信者と認めなかったことについて、薛紅軍は「私たちがニセ者だというのは不公平だ。私たちがどれだけ修行したことか。1994年から修行を始めたのに」と話している。

悪夢から解放された王進東は、過去の精神的な枷(かせ)から抜け出した後、他の信者らも狂信状態から抜け出せるよう、積極的に助力している。王進東によれば、「目覚めた後の私には責任があり、義務もある」。王進東は服役開始時、火傷のため手の指が癒着していた。昨年6月、政府の配慮で手術を受け、指は元通り自在に動くようになった。

現在61歳の劉雲芳は、「私は他のメンバーよりも狂信の度が強く、更生は最も難しかった。前に外国人記者が来た時は、まだ目が覚めていなかった」と後悔の念を漏らす。しかし、「2003年9月27日」という日付をはっきりと覚えていると語る。これは劉雲芳が邪教「法輪功」と完全に決裂した日という。

薛紅軍は、顔面全体に火傷の跡が残ったカク恵君さん、陳果さんの母娘を思い出すと、自身が非常に幸運だったと実感するという。政府がこの母娘のために適切な措置を取ったと知り、「心がいくらか落ち着いた」と話す。

王進東は、刑務所での労役の合間に、読書や書き物をすることが好きだと語る。3人の刑務所での経過は比較的良好で、法的手続きに従ってすでに減刑されている。精神的にも落ち着きつつあり、将来の生活への思いや期待を抱いているようだ。薛紅軍によると、3人が顔を合わせたときに話題によく上るのは将来の生活設計という。薛紅軍は「体の健康維持が大事だ」と話した。

「人民網日本語版」2005年1月19日

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