松下電器産業の中国子会社、松下電器(中国)公司によると、松下電器は今後、海外子会社の社名に使用している「Matsushita(松下)」を廃止し、商標と同じ「Panasonic(パナソニック)」に統一する計画であることを明らかにした。同社ブランド「Panasonic」の海外市場での知名度アップを図る。中国の子会社を除く海外法人230社余りを対象に、今年中にすべて改称させる計画だ。
松下幸之助氏を創業者とする松下電器産業は、子会社や関連会社すべての社名に「松下/Matsushita」を使用している。一方、ブランド名は、冷蔵庫や洗濯機など白物家電には「ナショナル/National」を、音響関連製品には「パナソニック/Panasonic」を使用している。
松下電器(中国)公司の木元哲社長は、「ソニーやキヤノンなど大手はブランド名と社名を統一しているが、松下は統一していない」と話す。サッカー・ワールドカップや、オリンピックなど国際的な大型スポーツイベントなどのスポンサーを担当する場合には、名義を「Matushita」と「Panasonic」のどちらにするかが悩みの種になるという。このため、同社は社名とブランド名の統一を決定。しかし、中国や日本などの漢字圏では、「松下」の名称を残す方針だ。
「人民網日本語版」2005年1月25日