中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)による地震・津波に関する国際会議「中国-ASEAN津波警戒シンポジウム」が26日午後、北京飯店で閉幕した。中国とASEANは、地震・津波警戒システムの確立に向けた行動計画に調印した。
同行動計画の主な内容は次の5点。
(1)インド洋と東南アジア地域の津波警戒システムを構築する。
(2)アジア地域の地震観測機関によるネットワーク体制を構築する。
(3)技術交流と情報共有を加速し、津波警戒システムの構築準備を進める。
(4)中国によるアジア災害減少会議招集の提案を受け、近い未来に開催するよう計画を進める。
(5)ASEAN地域と南アジア地域の破壊力の大きい地震について、希望の国・機関に対し、中国地震局が国内観測ネットワークの測定データを提供できるようにする。
中国政府は同行動計画に基づき、国連からの協力の要求に応じ、アジア地域の地震観測機関によるネットワーク体制の構築のために、測定器具や技術面のサポート、トレーニング、地震予報の研究、災害に関する試算、緊急システムなどでサポートを提供する。このほか、先に時期を提示したASEAN加盟国や他の有志機関への研修プログラムを早期に開始し、災害対策計画や、需要・能力の評価でのサポートを提供し、ASEAN諸国の地震担当部門の能力強化をサポートする。
「人民網日本語版」2005年1月27日