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香港、がんが死因の31%に 発病率は低下

香港市民のガン発病率が近年、全体で3~6割程度低下していることが分かった。しかし、一部のがんは逆に発病率が上昇している。香港のがん対策部門・癌病事務統籌委員会が管轄する癌症予防調査専門家作業チームがこのほど、最新報告の中で明らかにした。

同委員会の林大慶主席によると、がんの発病率は過去20年間、全体として減少傾向にある。政府の喫煙制限措置や、衛生署が積極的に進めている食生活指導、B型肝炎ワクチン摂取や女性の子宮頚細胞検査などの徹底が、肝臓がんや子宮頚がんの減少に役立ったとみられる。

しかし一方、一部のがんの発病率はまだ上昇傾向にある。うち、前立腺がんの増加率は87%に達した。乳がんは30%、結腸がん・直腸がんも14%増加した。

林主席は結腸がん・直腸がんの増加について、不健全な食習慣、脂肪や紅肉(牛肉、豚肉、羊肉などを指す)の摂取量が多いことなどが原因とみている。乳がんの増加については、女性の晩婚化、出産年齢の上昇、母乳による子育ての減少に関連があるとしている。

報告によれば、香港では2003年、がんで亡くなった人が1万1500人に達した。死亡者全体に占める割合は1981年の26%から31%に増加している。

「人民網日本語版」2005年1月30日

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