広東省第十期人民代表大会第三回会議の席で、広東省省長である黄華華氏は「当面、広東省の戸籍を所持している常住住民の7900万人、半年以上滞在している移動人口の3100万人を合算すれば、広東省の総人口はすでに1.1億に達することになった。また、滞在期間が半年以下の移動人口は約1100万となっている。広東省の人口数はすでに中国一となった」と語った。
同氏によると、河南省と四川省はいずれも人口の多い省であるが、この二つの省およびその他の省の人々は広東省で就職しているので、実際は広東省が中国で人口の最も多い省となった。当面、広東省は外部からの人口が多すぎるので、珠江デルタ地域はこの緊迫状況を緩和するために、一部の産業を山間地域や珠江デルタ地帯の東西両側の地域に移転する案を検討している。
▽ 出稼ぎ労働者の不足は存在しておらず、熟練工にとって不足と
黄華華省長は「広東省には、『出稼ぎ労働者が不足である』という現象が存在しておらず、技術を身につけた労働者の不足が深刻化しつつある。そのため、広東省は当面、技術労働者を育成する専門学校の開設に力を入れている」と語った。
▽電力供給の緊迫状況は通年存在している
出席者たちは「広東省における電力供給事情は深刻である」と述べたが、黄華華省長は「電力供給事情が深刻であることは通年各分野に存在していた。石炭、石油の価格が高騰し、石炭の輸送率が制約を受けることは経済の運営にとってはマイナスの要素ともなっている。そのため、2005年における経済成長の目標を制定する際、もともとの『11%増』から『10%増』に改めたが、実際の成長率が11%を上回るに違いない」と語った。
▽鉄道輸送のボトルネックが顕在化
広東省の目覚しい経済発展に対し、同省の鉄道輸送のボトルネックも目立っている。出席者たちは広東省の鉄道の建設に注目している。黄華華省長は「広東省の戸籍を所持している人口は7900万に達したが、鉄道の運営距離数は1883キロで、全国のわずか2.3%で、これは全国で後ろから四番目である。中国鉄道部は広東省の鉄道建設をサポートし、総延長距離数が2100キロに達する9本の鉄道を建設する計画を打ち出した。同プロジェクトの投資総額は1390億元にも達するが、鉄道部はそのうちの90%を出資することとなっている」と語った。
「チャイナネット」 2005/02/02