台湾・海峡交流基金会会長を務めた故・辜振甫氏の葬儀に、海峡両岸関係協会の汪道涵会長の代理として参列するため台湾へ出発した同協会の孫亜夫副会長と李亜飛秘書長(事務局長)ら3人は1日、台北に到着した。3人は到着後、辜振甫氏の葬儀場へ向かい、汪会長からの親書を辜氏の妻、辜厳倬雲さんに手渡した。
孫副会長ら3人は同日午後2時30分、台北に到着した。現地メディアは孫副会長らを追跡取材した。孫副会長はホテル玄関で記者団の質問に答え「今回の旅は順調で、辜振甫先生のご遺族の応対と台湾関係方面の協力に感謝する」と述べた。さらに「辜振甫先生が亡くなってから、海峡両岸関係協会の関係者・職員は常に先生のことを思い浮かべた。われわれは先生を尊敬していた。先生は両岸の協議、交渉を促進して『92共通認識』の達成に貢献された。われわれはこのたび汪会長から託されて台湾を訪れた。辜先生に哀悼の意を捧げ、汪会長の願いをかなえたい」と語った。
その後、孫副会長ら一行は台北・徳恵街の辜氏の葬儀場へ向かい、辜氏の遺影に礼を捧げ、辜厳倬雲さんに汪会長からの親書を手渡した。孫副会長は葬儀場を去る時「さきほど私と李亜飛秘書長は夫人の辜厳倬雲さんをはじめご遺族にお会いした。われわれは辜夫人に汪会長からの辜先生への敬意を伝えた。汪会長は、辜先生が両岸交渉と両岸関係発展の促進に貢献したことを高く称えた。われわれはまた国務院台湾弁公室の陳雲林主任からの辜先生に対する敬意と追悼の気持ちを伝えた」と語った。孫副会長によると、汪会長が辜夫人へ宛てた親書には、汪会長が辜氏をしのぶ気持ちや、高齢のため自ら台湾での葬儀に参列できない無念さなど、追憶と尊敬の言葉であふれたものだという。辜夫人は汪会長の健康を気遣う言葉を述べたという。
「人民網日本語版」2005年2月2日