先般、世界で最も先進的で、デラックスな内陸河川遊覧船といわれる「世紀の天子号」が重慶の長航東風造船工場で進水式が行われ、半時間を経て、ゆっくりと南濱路埠頭に到着した。数多くの市民がこの白色のマンモス遊覧船の姿をひと目見ようとかけつけた。
「世紀の天子号」は重慶新世紀国際旅行会社からの8000万元の投資をもとにし、ヨーロッパタイプのデラックスで快適という基準に則って建造されたものである。これは長江で最長の遊覧船(長さは126.8㍍、幅は17.2㍍)で、先進的な航行補助設備(側面スクリュー)と二台の観光用エレベータを国内で初めて採用した。
この遊覧船には5階まで吹き抜けの回転式階段のあるデラックスなロビー、欧米から輸入した食器とキッチン用具、一体式バスルームがある。そのほか、600平方㍍以上のロビーが二つあリ、また、ゆったりとしたインターネットバー、シガーバー、一般バー、図書室、サウナなどの施設もあり、150余りのスイート・ルームは300人以上の乗客も収容できる。
同船の船長によると、「世紀の天子号」のメーンエンジンは日本の技術を採用し、先進的な汚水処理設備も付けられており、長江で最も先進的な環境にやさしいデラックスな遊覧船でもある。重慶新世紀国際旅行会社の彭建虎董事長は「長江流域で最も素晴らしい遊覧船を建造することは、三峡観光のブランドを確立するためである」と語っている。
関係筋によると、「世紀の天子号」は中国の旧暦の新年に国内外の200余人の観光客を乗せ、長江の三峡で処女航行を行うことになっている。「世紀の天子号」 は今後は世界最大の内陸河川遊覧船会社であるスイスのバイキング遊覧船会社にリースし、ヨーロッパでの同遊覧船のチケットは一枚800ドルとなる見込み。
「チャイナネット」 2005/02/03