大都市ではマンション価格が高いことから、若い世代の間で今、個人が共同で建設しようという動きが一部の都市で広がっている。
2003年4月、上海のあるネット利用者がマンションを共同で建設する構想をインターネットで発したところ、1カ月もたたないうちに、留学経験者やIT(情報技術)・金融・建築設計士など約50人から参加の申し込みがあった。
これが引き金となって北京でも同様の動きが出てきた。聯想集団に勤める30代のコンピュータ技師が昨年12月、ネットで共同建設構想を紹介すると500人から申し込みがあり、
行政・財務・法律・工事関連のグループを設立。1月には「共同建設連盟」を立ち上げ、建設に向け本格的なスタートを切った。開発業者の利益や広告費、維持費、借入金利息などが省けるため、価格は一般マンションに比べ40%低減できるという。
今年に入り、こうした動きは南京やアモイなど一部の大都市にも波及。申込者はマンションを購入したいが高価で買えない、という30代が中心だ。
「チャイナネット」2005/02/13