世界の女性人口の1/5を占める中国の女性は、経済と政治の分野でますます重要な役割を果たすようになっている。
データによると、1999年末現在、中国の女性の就職率は世界平均レベルを12%上回っている。国有企業や民営企業、個人経営企業の中ではいずれもかなり多くの女性が役員のポストについている。
流通分野はここ10年らい、中国の女性が経済の発展に参画する新たな分野となっている。都市、農村部のさまざまな市場で商いを業としている女性の数も絶えず増えている。いたるところで目につく農産物市場や卸売市場では、女性経営者が大きな比率を占めている。統計によると、山東、福建、陜西の三省だけでも約300万人の女性が市場における流通分野の仕事に携わっている、ということである。
農業および農村家庭経済などの多角経営のなかで、女性が創出した生産額はすでに男性のそれを超えており、農産物・副産物の輸出分野でも女性が重要な地位を占めるに至っている。
中国の女性は輸出志向経済のなかでも、取って代わることのできない役割を果たしている。とりわけ中国の沿海経済特別区と開発区の企業では、従業員総数の7割以上が女性である。
中国が第三次産業の発展に力を入れるなかでも、女性は同様に重要な役割を演じている。特に地域コミュニティーにおけるサービス分野では、女性の地位は更にゆるぎないものとなっている。
統計によると、全国の16の経済分野のうち、10の分野における女性従業員の比率が男性のそれを上回り、なかでも厚生、スポーツ、社会福祉事業に携わっている女性の比率は最も高い。
経済的には、中国の女性は天の半分を支える人たち、という名に恥じない、といえよう。担うようになっている。政治的にも、封建社会で差別されてきた中国の女性たちは現在、政治参加の度合いにおいても画期的な向上を見せている。
現職の共産党と国家の指導者の中に女性が4人もいる。今年3月までに、中国の97%の省、自治区と直轄市の共産党、政府の指導者ポストに女性が抜てきされている。中国各地の政府機関で市長のポストについている女性の数もすでに500人を超えている。
「チャイナネット」 2001年9月3日