国務院新聞弁公室はこのほど記者会見を行い、重慶市の王鴻挙市長を招聘して重慶市が直轄市となって以来8年間の社会発展、対外開放、特に三峡ダム区の移民、建設、西部開発の成果、旧工業基地振興などの状況について説明し、記者の質問に答えた。
王鴻挙市長は席上で、重慶市は200億元を投資して、三方面の生態環境保護措置を講じており、その三方面の措置が以下の通りであることを明らかにした。
1 大規模な国土緑化。すでに増加した緑化面積は1200万ムー、森林覆蓋率は10ポイント向上している。5年後の森林覆蓋率は現在の27%から37%に増加する。土地浸食係数は毎年29%減少し、これによって長江に流入する泥砂は1100万t減少する。
2 すでに17ヵ所の汚水処理場が建設され、嘉陵江と烏江沿岸のすべての県以上の鎮所在地に汚水処理場が設備されており、現在、最後の2ヵ所が試運転中である。施設が稼動開始すれば、重慶の生活汚水処理率は72%に達する。重慶はさらに13ヵ所に大型、現代化、無公害のゴミ処理場を建設し、現在、大部分がすでに稼動しており、都市生活ゴミの無公害化処理率は90%に達している。
3 都市中心部では、住民、企業の石炭燃焼が禁止され、政府の補助金が支給されて、主として天然ガスなどのクリーンエネルギー燃焼に転換している。環境を守るため、都市中心部にあった低レベル火力発電所4ヵ所が解体廃棄された。厳格に管理されていない建設工事、輸送車量の排気ガスなどによる空気の質への影響問題に適切に対応するため、重慶市は特別立法を講じ、非常に厳格な措置による解決を求めており、すでに初歩的な成果を得ている。
「チャイナネット」2005/03/01