胡錦涛副主席は4日午後、人民大会堂で日本の細川護煕元首相一行と会見した。
会見の席で胡副主席は、中日の民間レベルでの友好は、歴史的かつ素晴らしい伝統を誇っているとしたうえで、「両国民の友好を21世紀にも引き続き強化し、さまざまなレベルでの交流や協力を発展させたい。そのような動きは、両国関係の健全な発展において極めて重要な役割を果たす」との考えを明らかにした。
胡副主席はまた、歴史問題や台湾問題を正確に認識し、取り扱い、「中日共同声明」「中日平和友好条約」「中日共同宣言」で確立された原則的精神を守ることは、両国関係を順調に発展させるための政治的基盤であると語り、「新世紀の中日関係に目を向ける際、高い視野に立ち、大局を考え、問題を取り除き、障害を克服すると同時に、両国民の人々に幸福をもたらす中日友好事業をたえず推進していくことが重要だ」と強調した。
細川元首相は、「日中関係は日本にとって重要な二国間関係のひとつ。残念なできごとがたびたび起こり、日中関係の正常な発展を妨げている」と語ったあと、「歴史を鑑とし、未来に目を向ける」という精神に則り、歴史を直視することにより、問題を克服することができ、長期的かつ安定的な日中友好協力関係を発展させることができると信じていると述べた。
「人民網日本語版」2001年9月5日