日本の丸紅株式会社このほど、中国の液晶大手である京東方グループの持ち株会社、北京京東方投資発展公司(以下、京東方投資)の株式の10%を、現金1億6千万元で購入した。丸紅と京東方投資が1日、共同発表した。これにより、丸紅は京東方投資発展公司の出資者となる。
丸紅とはさらに、京東方グループの中核事業会社(深セン証券取引所上場)である京東方科技集団公司と、液晶パネル事業の戦略パートナーシップ協定に調印した。
京東方科技集団の10大株主のうち、筆頭株主の京東方投資(持ち株比率35.91%)を除く9株主の持ち株比率は1%程度。一方、京東方投資の株主はこれまで北京智能科創技術開発公司(持ち株比率43.75%)と北京電子控株公司(持ち株比率56.25%)――の2社のみだった。
丸紅は今後、京東方科技集団の液晶パネル事業に全面的に参画していく。まず、京東方科技集団の液晶パネル第5世代生産ラインの建設と運営に直接参加し、原材料や部品の提供にも協力する。また、丸紅の海外ネットワークを生かし、製品の海外市場進出をサポートする。さらに、同生産ラインのサプライヤーや販売会社の誘致活動も支援するほか、北京に設立する部品工場への出資も予定している。京東方科技集団は今後3~5年をめどに、2本目の液晶パネル生産ラインの建設を計画しており、丸紅もこれに直接投資する予定。
「人民網日本語版」2005年3月2日