中国共産党と政府、政協委員の意見を重視

中国人民政治協商会議第10期全国委員会(第10期全国政協)第3回会議の呉建民報道官は2日午後3時、北京・人民大会堂で記者会見を行い、中国共産党と政府が政協委員の意見と提案を重視している例を紹介した。記者との一問一答は次のとおり。

――この1年間、全国政協は政治への参画と討論において、どのような際立った例があったのか。一部の委員たちは自分たちの意見が十分重視されていないと考えているとも聞く。報道官はこれに対してどう思うか。

中国共産党と政府は政治協商会議委員の意見と提案に対して一貫して非常に重視している。いくつかの例を挙げよう。

昨年2月、全国政協の経済委員会は深く踏み込んだ調査研究を通して、国務院に非公有制経済発展の促進に関する提案を報告した。温家宝総理はこの報告を見て、国務院の関連部門に真剣に研究するとともに、非公有制経済発展の指導的文書を制定するよう指示した。国務院は先日、「個人経営など非公有制経済発展の奨励、支持、指導に関する国務院意見」を正式に発表した。

また昨年、全国政協が提出した昆曲(蘇州・昆山地区の地方劇を基にした中国伝統演劇の一種)芸術の保護、扶助についての提案は、中央指導部が高く評価していた。財政部、文化部は5000万元の特定プロジェクト資金を支出し、「国家昆曲芸術救済・保護・扶助プロジェクト」を実施した。同時に、全国政協は組織の力によって古典昆曲の演目70部を集めた戯曲集をまとめて出版し、伝統芸術の保護、発展に貢献した。

「人民網日本語版」2005年3月3日


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