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旧日本軍「731部隊」の罪を暴くための中国公演

今年8月、旧日本軍「731部隊」の犯罪行為を暴くためのコンサートが北京、南京、上海で開催されることになった。主催者、作詩、作曲、声楽家たちはいずれも日本から来ることになっており、投下される資金が百万元にのぼる営利目的の公演と違って、今回の公演は自費で行われるもの。今回の公演の主催者で、プロデュースを担当している持永伯子さんは、公演は一応8月21日~28日と予定されており、「この時期を選んだのは、小泉首相が恐らく8月15日に靖国神社に参拝すると考えたためである。私たちは、日本の民間の人たちは日本政府のこうした行動に反対していることを皆さんに伝えたいからです」と語っている。

3月1日夜、持永伯子さんは北京に来て最初の段階の準備を行った際、記者のインタビューに応じてくれた。持永さんは、公演の重点プログラムは旧日本軍「731部隊」の犯罪行為を暴くための混声合唱組曲「悪魔の飽食」で、その時には、平和を愛する日本各界からの200余人の人たちが自費でこの公演に参加するほか、140余人が応援のためにも同行することになっている。

伝えられるところによると、抗日戦争勝利60周年に当たり、平和を愛する日本の人たちが中国で第二次世界戦争期間の日本の犯罪行為を告発する公演を行うことに対し、中国の関係者はそれを支持する態度を表明している。「悪魔の飽食」は小説で、作者は日本の著名な作家の森村誠一氏。氏は多くの時間やエネルギーを費やして日本の細菌戦部隊の罪の人的証拠、物的証拠を収集し、「731部隊」のメンバーが真相を打ち明けるよう辛抱強く説得し、ついに「731部隊」の犯罪行為を暴く「悪魔の飽食」を完成した。「悪魔の飽食」の出版以後、日本での販売部数は300余万に達し、森村誠一氏には相次いで何通もの右翼の脅迫状を投函され、外出の時も防弾チョッキを着なければならなくなった。1990年の日中友好協会創立40周年記念コンサートで、持永伯子さんは「悪魔の飽食」をもとにアレンジした同名の混声合唱曲の作曲に力を入れた。これは森村誠一氏の作詩、池辺晋一郎氏の作曲によるものである。

中国公演の際、森村誠一氏が団長を務めることになっており、氏は「先人の重大な過ちと罪に対し、今を生きる私たちが『時』という隔たりの外から単に告発したり、糾弾したりするのみではいけないはずだ。同じ民族としてその罪に連座するつもりの弾劾でなくではならない」と語った。

初公演は日本の東京で行われた。政府の妨害を受けて、主流メディアは公演についての記事を掲載せず、右翼勢力は会場をたたき壊すとさえ言いふらした。それにもかかわらず、公演に来場した聴衆は依然2000人以上に達した。そのあと、公演は日本各地で15回も行われ、公演参加者の総人数は2000人を上回り、聴衆は2万余人に達した。その影響をさらに広けるため、公演はポーランド、アメリカなどで開催されることも考えられている。

旧日本軍の細菌部隊はペスト菌で細菌兵器とし、専門スタッフを派遣して中国での疫病発生の状況について調査を行わせた。1933年、細菌兵器の研究プロセスを加速するため、日本は当時の「かいらい満州国」に細菌実験工場をつくった。731と略称されたこの部隊は3000余人の専門スタッフを擁し、さまざまな細菌実験が日本軍によって「マルタ」と呼ばれた生体を対象に行われた。これらの生体は、日本憲兵隊や領事館が各地から731部隊に秘密裏に送ったもので、その中には抗日の闘士もいれば、モンゴル人民共和国、ソ連(当時)、朝鮮などの国の反ファシズムの将兵もいた。1939年から1945年までのわずか数年間に、「731部隊」は細菌実験で3000余人の命を奪った。

「チャイナネット」2005/03/04

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