中国の外交政策について 李外交部長

第10期全国人民代表大会第3回会議の記者会見が6日午前に人民大会堂で開かれ、外交部の李肇星部長が中国の外交活動と国際問題・地域問題などについて記者の質問に答えた。

――中国の外交政策は大きな成果を上げ、より成熟したとの見方がある。一方で、中国の外交は実用外交との見方もある。こうした見方をどのように評価するか。

中国の外交は世界平和の保護、共同発展の促進、互恵協力の促進、中国の人民のためのサービスに力を尽くしている。

この1年間、われわれは国家の発展と人民の生活改善のために、平和で安定した国際環境を作るよう力の及ぶ限り努力してきた。われわれは人民のための外交を堅持し、中国の公民と法人の海外での合法的権利を保護し、中国人が襲撃されるなど突発的な事件を適切に処理してきた。われわれは独立自主の平和外交政策を堅持し、世界各国との平等互恵による友好関係の発展、地域協力の推進、多国間外交への積極的参加に力を尽くしており、われわれが世界に持つ友人やパートナーはますます増えている。

われわれは、平和を必要とし、戦争を不要とし、繁栄を必要とし、貧困を不要とし、調和を必要とし、対立を不要とする、世界の人々の強い願望を深く理解し、平和的手段による国際紛争の解決と、注目される地域問題の解決への真剣な参与を堅持している。南南協力(途上国間の協力)と南北対話の推進と参与を堅持する。各種の文明同士が調和を図り、相互を参考にすることを主張する。国際問題においては、われわれは中国の人民の利益や、各国の人民の共通利益を基に、問題そのものの理非曲直に合わせて自身の立場を決定する。われわれは今後、引き続き国際社会とともに努力し、世界から戦火が減り、安寧が増え、貧困が減り、豊かさが増え、トラブルが減り、協力が増えるようにしていきたい。

「人民網日本語版」2005年3月7日


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