中国人民政治協商会議第10期全国委員会(全国政協)の社会福利・社会保障界部門に所属する于兵委員(吉林省長春市)は、委員会唯一の聴覚障害者だ。于委員は1歳のころ、医療事故が原因で聴力を失って以来、ずっと音のない世界で生活を送っている。
于委員は学生時代、懸命の勉学の末、長春大学芸術学部に入学。1990年に吉林芸術学院美術学院に就職し、現在は中国聴覚障害者協会の副主席も勤める。于委員は、温家宝総理による政府活動報告を「聴いた」後、調和の取れた社会を構築する上で、社会は障害者への思いやり、配慮を強めるべきだという考えを示した
「人民網日本語版」2005年3月8日
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