近年、中国の都市における情報化はかなり急速に進捗しているが、農村における情報化の歩みは明らかに立ち遅れている。圧倒的多数の農民は依然として大量の、安価な農業関連の情報と知識を入手できない状態にある。農業情報化には深刻なタイムラグがあり、都市と農村の間に深刻な情報の不対称が見られる。この問題に対し、各クラス政府と社会は高度の関心を示すとともに、強力な措置を講じて積極的に農業の情報化を推進し、農民のために農業関連の科学技術と市場ニーズなどの情報を提供し、都市と農村社会の調和のとれた発展を促すべきである。
農業の情報化はその地の状況に応じて推し進め、低コストの道を歩まなければならない。各地では、いくつかの成熟した形、例えばラジオ放送、テレビ、農業技術交流電話、科学技術広報品およびさまざまな育成・トレーニング教室を利用して農民に農業情報と知識を伝えなければならない。
「農民の収入増」を際立たせることは農業情報化の主な課題である。農産物と副業生産物の販売に関する情報が適時に入手できないという難問の解決に重点を置くべきである。
現在、中国では農産物市場の情報伝播システムがほぼ確立されており、農業主管部門は全国であわせて33本の情報収集ルート、8000以上の情報収集スポットを設立し、いくつかの全国的、地域的データベースを作り上げている。民主党派の提案は次の通り。
1、さらに資金投下を増やし、省・市・県・郷の4段階の情報網の整備を加速し、同時に農業情報収集ルートをさらに広げ、農業データベースの構築を強化する。農業情報資源の整合を強化し、農業関係のデータの共有と共同利用を逐次実現する。政府主管部門はまた関連部門と協調して、現有のさまざまなネットワーク資源をフルに利用しなければならない。
2、農業情報化を中心としてネットワーク融合のモデルケースを作り上げる。現在、数多くの農民が農業情報を入手している主なメディアはテレビ、電話、ラジオ放送局などであり、その次に、呼び出し局、インターネットなどである。長年来、国は大量の資金を投入して基盤情報施設を整備したとはいえ、各部門、各ネットワークの間で互いに情報に対して遮断措置をとっているため、投資の効果に深刻な影響を及ぼしている。
3、省クラスのテレビの農業チャンネルを開設する。農民に対するある調査資料によると、調査対象となった人たちが「外部で発生したことを知る」際に主にどのルートに頼っているのかとの質問に対して、87.5%の人はテレビであると答えた。これはテレビが農民の情報を入手する主要なルートであることを示している。
「チャイナネット」2005年3月11日
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