「自然の叡智」をテーマにした日本の国際博覧会「愛知万博」の開幕式が、愛知県長久手町のメーン会場で24日午後、盛大に行われた。
開幕式は3部構成。第1部の「式典」では、万博協会の豊田章一郎会長、愛知県の神田真秋知事、日本の小泉純一郎首相、博覧会国際事務局(BIE)の呉建民議長、日本の明仁天皇などが祝辞を述べた。呉議長はBIEを代表して主催国と参加企業に謝意を表明したうえで「21世紀最初の10年間に万博は3回催される。そのうち2回がアジア(愛知と上海)で開催されることは、万博の重心が飛躍するアジアに移行していることを示す。万博もまた、アジアの飛躍に貢献するだろう」と述べた。
第2部では、全人類が集まり相互理解と配慮を深めることを象徴し、国際的な音楽家約100人による「EXPOスーパーワールドオーケストラ」が、佐渡裕氏の指揮でホルストの組曲「惑星」より「木星」、ショパンのノクターン、ストラビンスキーの「火の鳥」を演奏した。
第3部は「ようこそ、愛・地球博」と題した特別プログラムで、生命の尊重と平和への祈りを強調し、自然と調和の取れた社会の建設を全人類に呼びかけた。
愛知万博の会期は3月25日から9月25日まで。世界各地の文化遺産や貴重な芸術品が愛知県の長久手、豊田、瀬戸などで展示されるほか、1千近くのパフォーマンス、シンポジウム、座談会などが開催される。万博側は今回のテーマ「自然の叡智」を、「人類と自然の相互作用は、豊かで多様なライフスタイル、伝統文化、現代芸術を生んだ。人々はここでこうしたすべての『叡智』を交わし、壮大な『多文化の交響曲』を編み出す」と表現している。
「人民網日本語版」2005年3月25日