20世紀50年代に職業病報告制度ができて以降、中国内地では累計14万人が職業病塵肺で死亡している。これは中国衛生部の蒋作君副部長が、先ごろ開催された全国職業病防止テレビ電話会議で明らかにした数字である。
蒋副部長は、「現在、全国で累計58万余例の塵肺患者が報告されている。毎年1万例の塵肺患者が増加しており、現在の塵肺患者数は44万例に達している。さらに毎年全国で報告される職業性中毒患者、生産性農薬中毒患者は3万人に上り、中毒による死亡者数は1500例と報告されている」と述べた。
蒋副部長は、一部地方の職業病は相当深刻になっており、「塵肺村」、「中毒村」が出現していることを認めている。一部農村地区では労働者が職業病によって貧困に逆戻りするような状況も現していて、ひどい場合には職業病に関する不当な紛争処理が発端となって社会不安を醸し出す事件も発生している。職業病の危害はすでに重大な公共衛生問題、社会問題となっている。
蒋副部長は、「現在、中国政府はすでに建設項目衛生検査、厳格な職業衛生技術サービス機構資格の審査、監督管理、全面的な職業診断の規範化、評価業務などの措置を講じており、職業病防止に努力している」ことを明らかにした。
知るところによれば、すでに国家衛生部は、今年「職業病防止、労働者の健康保護」をテーマにした職業病キャンペーン週間活動を展開することを確定しており、各地で職業病防止コンサルティングを行い、労働者に職業衛生上の質問に答えるサービスを行なう予定である。
「チャイナネット」2005/03/31