2004年3月から現在までに、政府が多額の資金を投下し、住血吸虫病患者たちに無料で治療をおこない、その生活の質を高めている。住血吸虫病はかつて長江流域及び長江以南の12の省（自治区・直轄市）で流行し、現在は主に湖北、湖南、江西、安徽、江蘇の5つの省の湖沼の一部区域及び四川、雲南の一部の山間地帯で発病している。

患者の中には働き盛りの者も多いため、主な働き手が病気で倒れ、家庭もそれにつれて貧困状態に陥ったケースがよく見かけられる。これら患者の命とその家族を助けるため、中国各地の政府はさまざまな方法を探し求めている。

湖南省は2004年から手術が必要とする患者を優先して治療し、その入院手当てを1994年の500元から2000元に増やし、上半期にはさらに500元増やした。同省は1993年から後期住血吸虫病患者救助基金を設立し、10年間で延べ1万3000人の患者を治療し、累計590万元を使用した。昨年だけでも977人の後期患者を治療した。

湖北省政府は患者に対して一人当たり5000元の治療費を与え、無料で治療を実施している。同省衛生庁によると、2004年に合わせて6400万元あまりが投下され、すでに住血吸虫病の流行はくい止められている。

衛生部は専門家を組織して、2005年2月に『後期住血吸虫病患者に対する外科治療救助プロジェクト管理方法（試行）』、『後期住血吸虫病患者に対する外科治療救助プロジェクト技術方法（試行）』を制定し、湖南、湖北、江西、四川、安徽、江蘇、雲南の７省に下達し、外科手術に適している患者に医療救助を提供し、その臨床の病状を改善し、一部または基本的にその労働能力を回復させ、生活の質を回復させるよう、求めている。

「チャイナネット」2005/04/01