河南省では、汚染の深刻な企業に対して強制的にクリーン生産検査措置を実施し、企業の汚染処理の「表面的な対策」から抜本的対策及び生産の全プロセスに貫かれる対策への転換を促すことを目指している。
伝えられることによると、河南省は、汚染物質排出許可証管理を実施している地域において、企業に対するクリーン生産検査の結果及びクリーン生産技術応用の情況を、当該企業に汚染物質排出許可証交付する際の拠りどころとしている。生産技術が立ち遅れ、国の環境保全産業政策に違反している企業に対しては、断固としてそれを取り締まり、淘汰することになっている。
新しいプロジェクト及び改造や規模の拡大を考えているプロジェクトの環境アセスメント(環境影響評価)において、プロジェクト請負企業もクリーン生産を貫き、クリーン生産措置の実施情況を竣工後の環境検査の内容に採り入れることにしている。着実に汚染物質排出基準に達することができず、あるいは所定の排出総量を超過した企業に対しては、クリーン生産検査を通して、存在する問題点を洗い出し、着実に排出基準に達することを確保すべきである、としている。
河南省環境保護局の専門家は、河南省工業企業の資源・エネルギー消費は全国平均レベルを上回り、工業汚染処理能力がかなり劣り、クリーン生産推進のポテンシャルが極めて大きい、と語っている。
クリーン生産の実施は、企業が生産の全プロセスにおいて資源・エネルギーの利用率を高めるだけでなく、廃棄物の排出量を減らし、源から汚染を抑制し、「省エネ、消費低減、汚染軽減、生産効率向上」の総合的な利益をもたらすことにつながる、と見られている。
「チャイナネット」2005年4月5日