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博鰲アジア・フォーラムの由来について

博鰲アジア・フォーラムは3人のアジア・太平洋国家の元政府高官、つまりラモス元フィリピン大統領、ホーク元オーストラリア首相、細川護熙元日本国首相が1998年に共同で発起したものである。中国の国際的地位、極めて大きな市場の潜在力と海南省の独特な自然と生態系環境に鑑みて、発起人たちは「フォーラム」の本部を中国海南省の博鰲に置くことを提案した。

博鰲アジア・フォーラムは「ダボス世界経済フォーラム」に類似したものであるが違いもあり、非政府的、非営利的で、定期的に開かれる、固定した場所のある、オープンな国際組織である。その主旨は次の通り。

① アジアに立脚し、アジア諸国間の交流、調和と協力を深め、同時に世界に目を向け、アジアと世界のその他の地域との対話と経済的結びつきを増強すること。

② 政府、企業および専門家・学者などに経済、社会などさまざまな面の問題を検討するハイレベルの対話のプラットホームを提供すること。

③ フォーラムと政界、業界および学界との間に確立されたワーキング・ネットワークを通じて、会員と会員、会員と非会員の間の日増しに拡大される経済協力にサービスを提供すること。

「アジア・フォーラム」というコンセプトが打ち出されると、ただちにアジア諸国の積極的な呼応を得た。胡錦涛中華人民共和国副主席(当時)は1999年10月8日北京で、とくに「アジア・フォーラム」の設立のために訪中したラモス氏およびホーク氏と会見した。胡錦涛副主席は両氏の「アジア・フォーラム」の構想についての説明にじっくり耳を傾け、中国政府は多段階、多ルート、多種類の形態の地域的協力と対話を非常に重視しており、それをサポートし、フォーラムの設立はこの地域の諸国間の理解を深め、信頼感を深め、協力を強化することに役立つとし、この信念に基づいて、中国側は「アジア・フォーラム」の構想に対しじっくり検討し、積極的にそれを考えるとともに、できるだけサポートと協力を提供することを表明した。同時に、胡錦涛副主席はまた、中国もその他の国々の反応をさらに知りたいとの気持ちを表わし、それは「アジア・フォーラム」の設立が関係諸国の政府による重視、理解とサポートを受けなくてはならないからだと強調した。その後、その他の25のアジアの国の政府も「アジア・フォーラム」の設立に対し支持の立場を表明した。

関係各方面がともに推進する中で、博鰲アジア・フォーラム設立大会が2001年2月26日から27日にかけて中国海南省の博鰲で開催された。中曽根元日本国首相、ラモス元フィリピン大統領、ホーク元オーストラリア首相、テレシチェンコ元カザフスタン首相、オチルバト元モンゴル国大統領など26カ国の元国家元首または元政府首脳と政府の代表が大会に出席した。江沢民中国国家主席(当時)、マハティール・マレーシア首相(当時)、ビレンドラ・ネパール国王(当時)、銭其琛中国国務院副総理(当時)、グエン・マイン・カム・ベトナム政府副首相(当時)などは特別招請の賓客として大会に出席するとともに、重要なスピーチを行った。大会は博鰲アジア・フォーラムが正式に設立されたことを宣言し、『博鰲アジア・フォーラム宣言』、『博鰲アジア・フォーラムの規則の指導的原則』などの綱領的文書を採択し、円満な成功を収め、国際社会に注目された。その間に、26の発起国の政府首脳、ビジネス団体およびアナン国連事務総長などが次々と大会に情熱あふれる祝電を送り、フォーラムの設立に祝意を表した。

「チャイナネット」資料

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