江蘇省の春の花まつりは、高雅さと内容の豊かさが特徴で、一般の観光まつりとは一味違う。まつりの「花」となる花は、その名の高さだけでなく、美しい容姿や艶やかな色彩、そして高い品位で地元の人びとを引きつけ、広く栽培されてきた。まさにこれが連雲港のハクモクレンまつりだ。ハクモクレンは連雲港の市の花。観光客にも人気がある。雲台山の東麓、静寂な景勝地・東磊に樹齢800年を超す4株のハクモクレンが今も残っている。2株は高さ16~18メートル。「ハクモクレンの王」と呼ばれる。道教の延福観と長い歴史をともにしてきたハクモクレンが開花すると、あたりはまるで白雲が漂うかのような世界となり、山や峰を越える苦労を惜しむことなく、人びとが競うように珍しい花や樹木、石、廟の見物に訪れてくる。
「チャイナネット」2005年4月26日