中国地質調査局がこのほど発表した地下水資源の「余剰」調査の結果、現在、全国で7000万人分の飲料水が標準に到達していないことが明らかになった。
今回の調査で、我が国の地下水分布は極めて不均一であることが判明した。70%の水が南部に分布しているが、南部は主として地表水を使用しているので、南部の地下水利用潜在能力は非常に大きい。これとは逆に、北部の都市は主として地下水を利用しているが、地下水総量は全国総量の30%に過ぎず、水不足の感が否めない。
この6年間に及ぶ調査により、全国地下水品質状況に対する初の精確な評価が行なわれ、自然地質条件の影響により、全国で7000万人が標準に達しない地下水を飲用しており、砒素中毒、フッ素中毒、甲状腺肥大、カシン・ベック病などの地方風土病に侵されていることが判明した。
中国地質調査局、水文地質環境部の殷躍平主任は、「第一に新たな水源を探し出すことです。調査の結果、一部の高砒素含有、高フッ素含有地区では、異なる数多くの含水層があり、特に(含水層)下部の水質は非常に優良なことが判明しています。さらに、一連の水質改善措置を講じて、水質を飲用に耐える標準にまで向上することが必要です」と説明している。
「チャイナネット」2005/04/26