胡錦涛国家主席はこのほどアジア・アフリカ首脳会談の期間中、中日関係発展に関する5点にわたる主張を提出した。そのうちの第二点では、「『歴史を鑑とし、未来に向かう』という精神を堅持し、あの侵略戦争への反省を実際の行動に表し、今後中国人民とアジア関係諸国人民の感情を傷つけることを絶対にしてはならない、日本側が慎重な態度を以って歴史問題を正しく処理することを期待する」と強調した。
中日問題の専門家で、中国社会科学院近代史研究所の歩平副所長は、「『歴史を鑑とし、未来に向かう』という精神は、中日両国関係を処理するための基本的準則である。中日両国は歴史の変遷の軌跡から有益な事柄を探り、正しいことと正しくないことの二つの面の経験と教訓を総括し、長期的な視点から、中日関係の長期安定的な発展という枠組みを構築することを目的としなければならない」と指摘した。
中国社会科学院近代史研究所の卞修越研究員は、「教科書事件と首相の靖国神社参拝は、単純に日本の『内政』だと見てはいけない。第二次世界大戦中、日本軍はアジアのほかの国に対して侵略行為をした。靖国神社には東条英机を含むA級戦犯が祀られている。日本の行動はアジア関係諸国人民の感情を傷つけるだけではなく、戦後の国際的価値準則を公然と踏みにじるものでもある」と強調した。
中国社会科学院日本研究所の金煕徳教授も、「国内外からの圧力と安保理常任理事国入りを考慮して、小泉首相はこのほどインドネシアで開かれたアジア・アフリカ首脳会議で、日本が歴史上アジア諸国に対し殖民統治と侵略を行ったことについて謝罪した。謝罪はよい行動だが、小泉氏はただ村山富市元首相の言葉を繰り返しただけだった。日本の多くの野党は小泉氏が実際の行動を取り、アジア人民の信頼を得るよう要求している。」と述べた。
「CRI」より2005/04/30