上海市の環境衛生関連部門はこのほど、「2005世界公衆トイレフォーラム」で、「今後5年間における公衆トイレの整備と管理をめぐっての発展企画要綱」を公表した。この要綱によると、上海市の内環状線以内の地域では、300メートルおきに、外環状線以内の地域では、800メートルおきに公衆トイレが設置されることになり、大型の緑化地帯、広場、ガソリンスタント、高速道路の出口などに公衆トイレを増設する方針が明らかになった。

伝えられるところによると、新規整備されるトイレは、高級化は目指さないが、外観と周辺の環境との協調に力点が置かれている。また、節水型の便器、排泄物の生化学処理、水のリサイクル利用など、新しい技術が多く採用されることになっている。また、身障者専用、児童専用及び赤ちゃん連れの母親専用のトイレを整備したり、各民族の習慣にあったトイレを整備したりすることによって、トイレの機能をさらに細分化していくことを目指す。

現在上海市には、公衆トイレが3468ヵ所もある。市民のみなさんがすぐに公衆トイレを見つけられるようにするため、上海市は、「トイレのマップ」を出版したり、「トイレガイド」サイトを開設したり、人々が密集する地域のごみ箱にトイレ案内をプリントしたりして、いろいろ工夫をこらしている。

「チャイナネット」2005年5月10日