このほど、中国、日本、韓国、モンゴル、ロシアなどの16ヵ所の大学の学長が北京に集い、高等教育をグローバル化に適応させること、高等教育が北東アジア地域の平和・発展のために役割を果たすことを模索することとなった。
先般、「北東アジアにおける大学学長シンポジウム」第五回執行委員会が北京で開催され、中国の北京語言大学、黒竜江大学、大連外国語大学、日本の北陸大学、ロシアのイルクツク州立大学、韓国のキャンナム(慶南)大学、モンゴルの人文大学など16の大学の学長が出席した。中国教育部の章新勝副部長があいさつを行い、「北東アジア地域の諸大学はより多くの実地調査と会合を行い、諸国における学生たちの学習意欲と人材のニーズを調べ、自らの教育資源の優位を発揮し、実質的な協力を行い、共にメリットをあげることを願っている。また、北東アジア地域の大学間の新たな協力パターンを積極的に開拓し、形成させ、遠隔地教育を含む現代的な情報技術を利用し、教育資源と情報の分かち合いのプラットフォームを構築し、さまざまな教育運営協力のパターンを展開し、科学研究の項目を共同で申請し、この地域の重要な問題に対する模索を共同ですすめることも願っている」と語った。
北京語言大学の曲徳林学長はこのシンポジウムの席で、(1)文化交流で大学としてのエンジンとモデルの役割を果たし、地域経済の発展に努める(2)「北東アジア大学連盟」を次々と形成させ、大学の間で交流・協力を行い、優れた教育資源を分かち合う(3)文化教育の面で幅広い対話と密接な協力を行うことによって、大学間の交流を強化する(4)さまざまな協力メカニズムの間の関連と協調を強化し、経常化・制度化させる(5)北東アジアの諸大学は自らの学科と教育資源の優位を発揮させ、実質性的な協力を行い、学生の交換、委託で教育、教師交流及び科学研究での難関を攻めるなどの分野で、より幅広い協力・交流の空間を拡大するという提案をおこなった。
この会議の期間、遠隔地教育シンポジウムが開催され、諸大学はいくつかのIT教育プロジェクトを紹介し実演して見せることとなった。とくに北京語言大学の遠隔地教育ウェッブサイトである「ネットでの北京語言大学」、「長城中国語」は参加者の間で注目を浴びた。
北東アジア大学学長シンポジウムは2001年に発足し、現在、中国、ロシア、日本、韓国、モンゴルの34の大学が同シンポジウムのメンバーとして認められている。
「チャイナネット」 2005/05/16