教育部の「中国の大学生の就職」誌の実施した「中国の大学生がもっとも望んでいる就職先に関するアンケート調査」の結果が、このほど明らかになった。
それによると、大学生がまず就職先として望んでいる業種はIT(情報技術)業、その次は金融保険業、日用生活品業等となっている。将来性、能力を発揮する機会、給料・福祉は大学生が就職先を選ぶにあたって最初に考える要素である。希望する職業は専門技術者、管理者、企画マンなどが多く、希望就職地は依然として上海、北京、深センに集中している。就職のルートはまず大学内での求人活動によることになっている。
調査の結果は、現代の大学生の次のいくつかの特徴を反映している。
一、職業の選択にあたってより理性的になっており、目先の収入だけに目を向けるのではなく、企業の将来性や自分自身の発展など理性的な角度から就職先を選ぶ傾向にある。
二、ポスト志向が高すぎる。ほとんどの大学生は、一回目の就職で技術性が高く、知的能力と権限を十分に発揮できるポストにつきたいということが、調査の結果明らかになった。
三、企業が必要としている従業員の個性、品性について正しい認識をもっている。調査の結果によると、大学生は企業が望んでいる個性、品性について、革新に意欲がある、しっかりとしている、協調性がある、競争意識がある、人付き合いが好きなどである、としている。
四、「アイデンティティの確立」に対する欲求がますます際立つようになっている。自分自身の弱みについての大学生の自己評価は、実務経験がない、知識の蓄積が足りない、英語力が弱い、アイデンティティのイメージが確立していない、などである。
大学生がもっとも希望している就職先ランキング50は、マイクロソフト、P&G、海爾(ハイエル)、IBM、華為、聯想、モトローラ、ベル、ルーセント、GE、聯通、中国電信、インテル、シーメンス、北大方正、ノキア、中興、大唐、シスコ、ヤフー、マッキンゼー、デュポン、宝山鉄鋼、中央テレビ局、ソニー、エリックソン、GM、中国移動通信、フォルクスワーゲン、長虹、ヒューレット・パッカード、東方電子、TCL、中国銀行、南方報業、フィリップス、東大アルパ、ゴールドマン・サックス、万科、ソーフー、アーサー・アンダーセン、中国人民銀行、中国石油化工、聯衆、モーガン銀行、ウォルマート、中国信託投資、KMPG会計士事務所、新華社、オラクルとなっている。
「チャイナネット」 2001年9月30日